baeec2dc.JPG加藤さんの告別式が今日東京で行われていたようです、重ねてご冥福をお祈りいたします。

今日も金沢の人と加藤さんとの思いでのお話をしていたのですが、悲しくてまだ信じられないのが正直な所です、がいつまでも悲しんでばかりいても前には進めないので、ここからは、普段どうりに書いていきたいと思います。

先日の2日決勝のレポートを書きたいと思います。
今回レース開幕戦!僕の予選順位は27位と恥ずかしながらドライコンデションの予選では自己ベストの順位です、とにかく、予選順位は完全に1発出しのタイムだったので、決勝がドライコンデションの場合では予選順位をキープして、コンスタントに走行すると言う事を僕自身の目標においてました。

朝のウォームアップランの順位は20番手という結果でしたが、この順位は小雨がぱらつく中での走行だったので、あまりあてにもなりませんでした。

直線時!決勝、僕は7列目スタートとなっていました。グリッドでも今回レース、集中することが出来て、かなりいい感じでした。

僕自身が考えるに最近のST600、とにかくスタート3周目までで、レースの順位がほぼ大方決まると思ってます。
マシン差タイム差が少ないこのクラスでは予選で下のライダーにも一度抜かれると中々抜き返せない所があります、当然逆もありえます、スタートでスルスルと前に出て行った場合は予選より相当前の集団の中でフィニッシュする場合がよくあります。

みんなこの事を知ってかこのスタート直後の数周にレース最大の勝負賭けてます。

僕もこの事を十分承知していたんですが、ここ最近スタート直後の多重クラッシュも確実に毎回あることも知ってました、いつものレースは結構後方からのスタートだったので案外と気楽に後ろから見ていたんですが、今回レースは僕のグリッドの後ろにも沢山の目をぎらつかせたライダーがいます。

正直、今回レース開幕戦に関しては準備もしっかり出来ていたわけではなかったので、スタートでリスクを負った勝負を掛けるつもりは全然無かったんです、ですが順位は落としたくない、ですので今回スタートは第一コーナーでは大外か大内を走ろうと決めてました。

とにかくリスクを少なく走り、順位を落とさないようにスタート1周を走る事が目標でした。

大体決めて、ウオームアップに1周回り、スタートしました!今年の課題のクラッチミート自体もそんなに悪くは無かったです、 が集団の真ん中にいる事自体を不安に感じて、今回は大内を走る事にしました、1コーナー2コーナーを混乱を横目に普通に回り抜け、ほぼ予選順位どうりに3コーナーに入りました、やはりここでも混乱が起きてました、(昨年はここで4,5台の多重クラッシュが起きてましたのでとにかく安全に行かないといけない!と僕の中でも慎重でした)ここも無事に通り抜ける事が出来ましたが、順位は3番手ほど落としてしまいました、、、で5コーナーのブレーキングです、恐らく一気に3,4台のマシンをかわすことが出来る勝負ポイントはここで最後だとみんな分かっている為か、結構無謀な突込みをしてくるライダーがチラホラ見受けられました、僕自身もブレーキングは得意な方ですが、コースアウト覚悟の無謀な突込みには勝てません、またもやここで順位を落とし、「あちゃ〜」と思いながら、立ち上がりでアクセルと全開に入れました、で10番手ほど前で、、、、クルンと50番のバイクが回り、、、、
ここからは僕自身も思い出したくないですが、、、すぐに赤旗中断になりました。

今回の赤旗中断は本当に異常なほど迅速に出ました。

僕自身その時点ではそんなに大変な事故になっているとは思いませんでしたし、情報も入ってこなかったです。

ですが、やはり多重クラッシュが起きたという事実は予想どうりです、すぐさままたスターティンググリッドにつき、再スタートです、スタート自体も先程と同じようにそこそこで順位も同じ感じで、本当に先程のデジャブを見ているように、1コーナーで前のほうでガチャガチャと接触があり、目の前でも転倒こそ無かったですが危ないシーンが、、、僕は少し引いて見てました、、3コーナーでも、、、、、でもって先程のクラッシュの第5コーナーでも、前では転倒が無かったのでよし!行くぞ!!と思った矢先に、、、3つほど前を走っていたスタート時お隣のグリッドにいた清水選手がクルンとハイサイド転倒してしまいました、僕自身僕のフロントタイヤの目の前に清水選手のヘルメットが迫ってきて、「いけない!!このままでは!」とすぐに反応してフルブレーキングです!、「フォン!フォン!」と後ろからバイクが抜いて行く音が聞こえ、コース復帰した時には最下位でした。

「今回レースはこれで終了かな」

と思いましたが今年のテーマは「諦めない」と言う事を思い出して、割り切って落ち着いてタイムを上げていこうと考えを改めて走行を開始しました。

1コーナーいつものレース中だとつい後ろを気にしてブレーキング重視の走りになってしまうんですが、ビリを走っている事を考えると、なぜか力が抜け、凄くリラックスして走れました、練習の時よりもずいぶんとペースが上がっていて(練習の時にはガソリンが少ない後半のペースがなぜか特に良かったんです)このままだと前に見える集団にもすぐに追いつくなと思ってました、で、僕の前を走る桜井ホンダのライダーを交わそうと後ろについてみたらビックリ!!マシンが全然違う!どんなに立ち上がりでアクセルを多く開けても直線区間で全然追いつかない!自分はまだまだペースを上げたいのですぐにかわしたいのですが、抜けない!で、我慢しきれないでヘアピンコーナーで横に並んでアクセルを戻させる作戦で突っ込んでみたら、、、全然普通にインを閉めてきて接触、クラッシュです!マシンはそのままグラベルに突っ込んだんですが、僕はかなり転がってしまい、本当に痛いクラッシュでした。(幸いな事に相手のライダーが転倒しなかったのだけは良かったです)         

クラッシュ直後は本当に息が出来ない!苦しかったんですが、勘違いでオーロラビジョンでみんな見てると思うとオフィシャルの人に「大丈夫ですか!!」と聞かれても「全然大丈夫です!」と言う他ありません!(ビリを走っていてクラッシュするライダーなんか全然映るわけないのに、、、)
クラッシュ後何とか悶絶しながら自力でコースサイドに行きましたが背中から落ちたのかマジで腰が痛かったです、、、コースサイドにいて見てくれた人は「ナイスファイト!」と声を掛けてくれてましたが、、、、強烈な痛みと転倒してしまった事に情けなさを覚え反省していて全然耳に入らなかったです。

レッカーで戻るとみんな待っていてくれ、皆なと目が合うと笑顔が出てたので少しすくわれました。
言い訳がましく沢山話をしてしまいましたが、壊れたバイクを見ると本当に悔しくなります、次は5月14日筑波!このがっかり!悔しさをバネに頑張って、努力します!


決勝後、加藤さんの訃報を聞きました、、、何を見てもテンションが上がらず、片付けも力が抜けてしまってました、、、
今回クラッシュで終わったレース!二度と無いように自分自身気を引き締めて次戦に挑みます!

ロードレースは最高のスポーツだと僕は思ってます!転倒を恐れないライダーもいいですが、怪我しないで帰る事が大前提です!やはりST600スタート直後は危ないです!
今回のレース、あらゆる意味で僕に考え方、戦い方をを改めさせるレースになりました。


あと、この素晴らしい写真を撮ってくれた方に感謝します!ありがとうございます!

長い文章になってしまいました、ここしばらくブログランキングも急降下の一途をたどってしまっていました、ここからまた頑張っていきますので!ぜひ1日1クリックこのバナーを押してください!お願いします!ランキングバナー