DSC_0039DSC_0020さて、僕の鈴鹿のレースを振り返りたいと思います。
まず、今回レース通常の金曜日からの走行では無く1日増えて木曜日からの走行になりました。

当然自分たちもコンチネンタルレースアタックコンプでの事前テストをしていませんでしたのでありがたい話でしたが、それに伴うタイヤの持ち込み本数が多くて、決勝は雨予想という事もあって、木曜、金曜日は予選の為のテストという位置付けでした。

今回、コース改修後、初めてのコンチネンタルタイヤでの走行という事でデータなしのまっさらな状態から取り組みました、想定タイムはベストで14秒中盤、そしてレースペースで15秒前半周回を出来るようにと走行中心というよりも、毎回のように足回りをガラッと変えて取り組んでいました
セッション毎に確実に前進はしていました、しかし周りのペースアップがすさまじく、ベストを更新し続けるも予選は25番手というものでした、
しかし、タイムが出たのがセッション終盤という事で、レースでは面白い勝負できるのではという感触も持っていました。

しかし、レースは天気予報通り雨。

DSC_5865本格的なウエットレースは久々です。
ウエットコンデションは昔から得意意識があり、うまく行けば表彰台も可能と思うフィーリングを持っていました。
ウォームアップ走行でもかなりの感触で終えて完走さえすれば今季自己ベストの成績は確実に取れると踏んでいましたが、気になるのは予選順位、、、悪すぎます。

レースは12周、自分の経験上、こういうコンデションデはイケイケになれば最初の数周で一桁順位はイケる思うのですが、そこにはリスクが大きすぎます。

今季ここまで多くの転倒を重ねて、最終戦を迎えることが出来たのも多くのご支援のおかげ、ダルさん坂内さん堀川君、峯さんそしてホンダレーシング様、そして最終戦前に追加支援して頂いた多くの方々のおかげです。
絶対に転びたくない!!そういう気持ちもありました!

DSC_0041DSC_0039そして迎えたスタート時間、ウオームアップ走行の時よりもかなり雨量が多い!タイヤ的にも雨量が多い場合は僕にアドバンテージがある事は分かってました、これは間違いなく自分のコンデション!
ですが、そう思う気持ちを抑え、確実に完走して成績を残すという事が何よりも大事と考えスタートラインにつきました。

25番手スタート、前で何が起きるかもわかりませんw
予想通りウエットのスタート1コーナーなど全く前が見えませんw
それでも無理せずに走行して1周目を消化、何番手かも見えません、、ただ前のライダーがブレーキをかけるタイミングでは自分のアクセルがまだ空いてて、立ち上がりでもメチャメチャ余裕がありました。

これはいける、、、

まあ、自分の得意な部分とそうでない部分があり1コーナーの進入、スプーンの進入、130Rの進入、と3つの部分で全くリスクを取れませんでしたが、その他の部分はアドバンテージがかなりある、、、無理すればイケそう、でもリスクは避けたい、、、
そうしている間にも前が離れて行く、、、「本当に自分はここでいいのか!?イケるんじゃないのか!?」かなりの葛藤がありました。

しかし、レース途中で前がどんどん転んで行くのを見ながら、レースはまだある、、と思い留まりスタート数周はかな〜りマージンを取って走っていました。

そして、レース中盤に向けてようやく前のライダーを交わすことが出来、よし!!と思って前を見たら前を走る横江選手ははるか前方、、その上雨模様も上がり、前を行くBSタイヤの得意なコンデションになってきました、残り周回でこの差を埋める事にペースアップするより、自分にとってこのポジションをキープすることが重要と考え、自分のペースで走行を重ねていました。
残り数周ヘアピンコーナーで後ろから来るライダーも確認していました。
日浦大治郎君、、、、彼はST600ルーキーですが、MOTOGPルーキーズカップでも優勝する実力のあるライダーで速いのは知っています、しかし僕もST600最長選手負けれませんw(笑)

ラストラップ彼のマシンも今回かなり走っていてペースもよさそう、、、「もし来るならストレートだな、、」と思ってたのでスプーン立ち上がりをしっかりと立ち上がる事に集中しましたが130Rに進入でやはり来た、、、うわwwただしラインが膨らんだすきにクロスラインで横に並ぶ、、、、

残りコーナーは最終シケインのみ、、、
今回レース、大事に大事にレースをしてきて確実に完走をという事できました、相手はイケイケのライダー、ですが!そこは長い間ST600をやってるライダーとしてさすがに許せませんでした、、、

130Rからのシケインまでの数百メートル、、意地のぶつかり合いw
たぶん、あっちも同じように思ってると思ったので、、もうその場だけは踏ん張りました、、、

いつものブレーキングポイントを越え、大治郎君がアクセルを戻したのを確認して僕もブレーキ入力!!やば!!と思ったのですが、、しっかりとフロントタイヤが踏ん張ってくれて、、「よし!!」

無事12位でゴールできました。

DSC_0091レース後ピットに遊びに行きました、大治郎君もかなりがっくし来てる感じでしたがこれもレースww彼は今後どんどん前に行くでしょう!
ただし今回は僕の勝ちww素直に喜ばせて頂きますww

大治郎君は僕がブレーキ我慢した時点で「絶対に転ぶ!」と思ったみたいですww

この辺は握力の差だねwwという事でww

3〜4年ほど前かな、岡山のレースウィーク、温泉風呂で偶然会った大治郎君、突然横に来て「600乗るのにはそんなに筋肉必要なんですか!?」とニコニコ顔で聞かれました、当時彼はガリガリの少年、転んだら怪我しそうだと思ったので、「そうだよ!!鍛えなきゃね!」と答えましたww
それから数年たっていよいよ並んで勝負、、、不思議な感じですww

ただ、最後は筋力勝負で負けなかった事で面目保たれました(笑)ww

順位は12位争いですが、僕にとってはそんな事どうでもいい!良いバトルが今年最後に出来た事、凄く満足でしたww
たぶん彼は今後ガンガン行くでしょうwそれを見るのも楽しみですw

DSC_0063そして無事バイクを綺麗な状態で戻すことが出来ました。
今回レース、ドライでレースしたかったけれど中々かなわず、リスクの高いウエットでのレースでしたが、無事完走出来て本当によかった!

そんなかんなで今年の全日本ST600は全て終了、最終ランキングは18位今の自分の実力はそんなものと受け入れます。
今年はコンチネンタルタイヤのユーザーとして唯一の参戦をしました。
タイヤの性能は良いのに中々成績に繋がらせることが出来なかったのは自分の責任以外何物でもありません、しかし色んな勉強をさせてもらいました!
最高の経験をさせてもらいました、この経験を活かして精進していきたいと思います!

いつも本当にありがとうございます!!
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